【プロコン塗装】俺だけの最強カスタムプロコンが欲しい【塗装コン】

こんにちは、めらるばです。

今回は先日塗装したNintendo Switchのプロコンについてお話ししようと思います。
先に完成品をお見せするとこんな感じに仕上がりました!初めてにしては上出来!

実は以前からGBA SPやDSなんかに塗装できたら面白いな〜なんて考えていましたが結局行動に起こすことはないままでした。
でもやっぱり何かのシェルを変えたりボタンを変えたりとカスタムをしていると毎回塗装ができればもっと幅が広がるのにな…と思ってしまうんですよね。今回はどうすれば綺麗に模様を描けるか考えてみました。

どうやって模様を描くか

まず初めにどのようにして模様を描くかを考えました。考えた方法は以下です。

  • UVプリント
    • 借りに行くのも依頼するのもなんかめんどくさいし高そうなので却下。
  • ハンディープリンター
    • 対象物をなぞるとプリントできる謎の小型プリンター。プリント方法が謎すぎるので却下。
  • 水圧転写(ハイドロディップ)
    • インクジェット印刷で使えるブランクシートを買って使おうか迷ったけど難しそうだしめんどくさそうなので却下。
  • 水転写シール(タトゥーシール)
    • 厚みがあって見た目が悪いらしいので却下。
  • マスキングして塗装
    • 細かい形を精密に手で切るには限界があるので却下。
  • 手描き
    • 却下。

やっぱり以前諦めただけあってどの方法も実行するには壁があるんですよね…。今回も諦めかけながらあまり気合い入れずに一応ちょくちょく調べ続けました。

話は変わりますが最近よく遊ぶ昔からの友達が仕事で使うためにレーザー加工機を家に置いてるんですよね。たまに仕事の手伝いとかで木材に模様を彫刻したりするのは見学していたんですが、僕はまだこのレーザー加工機の秘められた能力を完全に理解していなかったんですよね……。
そう、こいつ模様を彫刻するモードの他にもかなり精密に模様のフチをカットするモードがあったんですよ。

これは間違い無く使える…と思いこれをどうにかして利用する方法を考えることにしました。

ということで却下予定だったマスキングして塗装を採用することになりました。

レーザー加工機をどうやって利用するか

このレーザー加工機でのカットは紙に対してもうまく使えることは確認済みでした。なので初めはラベルシートを使い、レーザーの出力を調整して裏の紙1枚残せないかと考えました。 ラベルシートはA4の真っ白なシールのことです。 ちなみにマスキング予定の模様はこのSplatoon2のファイナルフェスの画像です。裏の紙まで切断してしまうとバラバラになってしまってマスキングを貼るときにフリーハンドで位置合わせをしないといけなくなってしまいます。細かすぎてそんなの無理です。

コンセプト画像として事前に作っていた画像がコチラです。

しばらくぐぐったり考えたりし続けてこちらの記事に出会いました。

簡単に内容を説明すると、シリコン加工済みのアルミホイルにマスキングテープを貼って、レーザーによってマスキングテープだけをカットすることができるという内容です。 金属にマスキングテープを貼りつけてカットすれば裏に金属を残してカットすることができるので上手くできそうなことは考えたことはあったのですが、金属からマスキングテープを剥がしにくいとアプリケーションシートがうまく使えません。シリコン加工されたアルミホイルという発想はなかったので天才かと思いました。

今回自分がやったのはまんまこの記事の通りなのでなぞる程度に説明します。

レーザー加工機を使ったマスキング作り

必要なもの

  • マスキングテープ
    • 今回は幅100mmのものを使いました。
  • シリコン加工されたアルミホイル
    • 想像以上に一度貼り付けたマスキングが剥がしやすいです。
  • アプリケーションシート(転写シート)
    • 貼って剥がせる絶妙な粘着力のシールです。カット後のマスキングのバラバラに切り離された各パーツ同士の位置関係がズレないようにこのシールを使ってまとめてマスキング対象へ貼り付けます。
  • レーザー加工機
    • 今回はCO2レーザーというレーザーを照射できるレーザー加工機を使いました。

実践

まずはアルミホイルとマスキングテープを貼り合わせたものを用意しました。 今回は100mm幅のマスキングテープと300mm幅のアルミホイルを使っていたので一度に3枚この貼り合わせたシートを作ることができました。

レーザー加工機にセットして接続されているノートパソコンから専用のソフトでカットするデータを送信します。

このソフトでは白黒のjpeg形式の画像の白と黒の境界をカットしてくれるようなので、あらかじめ画像を用意しておきました。てっきりベクターデータでカットすると思っていたのでこれは意外でしたね。(多分ベクターデータも扱えるとは思いますが友達が普段jpegでやってるようなので今回はjpegで用意しました。)

動画だと画質が悪いのでカット後の写真も載せておきます。

レーザー出力の調整ですが、参考にしたサイトでは接着糊が繋がった状態で剥がすことができると説明されていて、実際その通りだったのですが今回自分がやるマスキングはあまりに細かすぎて糊が残っていると不要部分を剥がすことがあまりに難しかったです。しかし出力をあまり上げればカットする線が太くなり残したい部分が潰れてしまうので、線が太くならないギリギリまで出力を上げて調整しました。

カットしたマスキングの不要部分をピンセットで剥がしてアプリケーションシートを上から貼り付けます…。小さいパーツは残った接着糊にくっついて一緒に剥がれやすく、カットしたうち2/3くらいはゴミと化しました。

平面に貼るのであればこれで完成でいいのですが今回は曲面に貼るのであまり余白があると貼りにくいです。余白をなるべく少なくするようにカットしました。

マスキング作りは以上です。
ちなみに、アプリケーションシートを使うとこのように剥がせます。便利ですね。

まとめ

複雑なデザインであっても、レーザーの出力とカットの速度を調整することで潰れることなくカットすることができました。マスキング対象のものへ貼り替えるときもアプリケーションシートを使うことで綺麗に貼り替えることができます。現時点で唯一ネックなのは不要部分を剥がす際に必要部分も一緒になって剥がれてしまうこと。ピンセットで慎重に剥がすのですが細かい部分はかなりの集中力が必要です。レーザーの出力を変えて改善させたかったのですが、かなり試してみても完全に接着糊を消し飛ばすことは出来ませんでした。

その後の塗装について

あとは普通に塗装するだけですし自分は今回が初めての完全な初心者なので説明できる知識なんて持ち合わせていません。
かわりに素敵なDiscordグループを発見し、そちらで塗装について勉強させていただいたので紹介させていただきます。

主にGCコンの塗装をメインに活動しているグループです。塗装のやり方について細かく説明してくれているので大変勉強になりました。
みんなの素敵な作品も #作品掲示板 チャンネルに貼られていて、非常に参考になるので気になる方は参加してみてください。

というわけで今回のマスキング作りと塗装は初めてながら大成功でした。コンセプト通りのコントローラーが作れて満足です。
皆さんもぜひカスタムして遊びましょう!