【カスタムGCコン】No-Reset Snapback_Fix 【跳ね戻り対策】
このツイートを見たのがきっかけでした。
All credits goes to Kadano (@Kadano)
— fob (@funeoritabakka) 2021年9月2日
I just translated his posts.
Kadanoさんが昔書いたコントローラーの跳ね戻りに関する記事を翻訳してまとめてみました。
なんか間違ってたからごめんなさい。
返信欄に続きます
出典: https://t.co/Yt5nd0VNYehttps://t.co/0EMAfoBIbehttps://t.co/4XC8yUuKJp
跳ね戻りとは
コントローラーのスティックを解放し、ニュートラルの位置に戻る際に勢い余って意図せず逆方向に入力されてしまうこと。ダッシュ掴みとかが振り向きになっちゃうやつ。
これまでの改善方法
天然物
スティックの劣化により跳ね戻りが起こらないものが存在する。初期型・中期型はこの劣化が起こると同時にスティックがガタガタになるため、基本的には後期型である。
参考グリス
スティックボックス内部にグリスを大量に入れてスティックの動きを鈍くすることで跳ね戻りの改善を試みる方法。
コントローラーによって跳ね戻りの具合が異なるためこの方法ではどのコントローラーでも安定して改善が出来るとは言えない。
参考コンデンサの取り付け
スティックの信号が通る場所にコンデンサを取り付け、余分なノイズを逃してあげることで跳ね戻りの改善を試みる方法。こちらの方法ははんだ付けが必須であり、コンデンサの容量を調整するためには別のコンデンサに変える必要があるため作業が面倒である。
参考Snapback module
付け替えが面倒なコンデンサをスイッチで制御可能にしたもの。4本の配線が必要だが、確実かつ簡単に調整ができるため最もおすすめな方法。ちなみに海外勢はみんなこれを使用している。
参考
今回作ったもの
海外ではたくさんのカスタムGCコンショップがそれぞれのSnapback moduleを作っていたが、どれもホットボンドで基板に固定したり、4本の配線のために振動ブラケットをカットする必要があった。そこで、それらの煩わしい部分を全て解決したフレキシブル基板製のSnapback moduleを設計した。
取付方法【ここだけ見ればOK】
— めらるば (@larvesta10) 2021年11月20日
GCコンの基板とSnapback moduleの位置を合わせて、仮固定のために1つのパッドをはんだ付けする
難しければ無理せずにマスキングテープなどで仮止めしてからはんだ付けを行う位置合わせが済んだら他のパッドをはんだ付けする
スマブラSPのトレーニングモードなどで試しつつ、基板上のスイッチを調整する
面倒なら『Nintendo Switch->設定->コントローラーとセンサー->スティックの補正』から跳ね戻りが起こるかを確認をしつつ、基板上のスイッチを調整する(スマブラ上で調整した方が跳ね戻りが起こらないギリギリラインを攻められるので良い)
このとき、小さい値から順番に試し、47nF+100nFなど複数の値を合計した場合も含めて試すこと
例として、新品のスマブラSPブラックのGCコンの場合だいたい470nFで改善することが多い何台か組んで改めて考えるとスマブラSP内で横の跳ね戻りがなくなるのが320nFくらいでスティックの補正で跳ね戻りが完全になくなるのが470nFくらいなイメージ
縦の跳ね戻りはそもそも感じないこともあるのでその場合は全てOFFでOK
コンデンサは上から1000nF, 470nF, 220nF, 100nF, 47nFであり、スイッチは右に倒すとONになる- Tips:
- はんだごては370℃で作業を行なっています。
- 中華スティックや他コントローラー用のスティック、レジン製のスティック等を使用する場合は、スティックの重さが変わって跳ね戻りの起こりやすさが変わる場合があります。その場合は改めてスイッチの調整を行ってください。
- Tips:
考察や注意点など
- 鉛入りはんだと鉛フリーはんだを混ぜるとはんだに亀裂が入り、後に実装不良やショートの原因となる場合があります。専門的な知識を持った方や基板メーカーさんなどでははんだごてのコテ先は必ず鉛入り用と鉛フリー用で分けることとされています。なお、GCコンは製造時期によって鉛入りはんだと鉛フリーはんだそれぞれが使用されています。私が実際に確認した限りでは以下のようになります。
鉛入りはんだ | 鉛フリーはんだ |
---|---|
初期型 | スマブラブラック(For) |
中期型 | スマブラホワイト(For) |
後期型 | スマブラブラック(SP) |
- | 白コン(X) |
- | クラブニンテンドー限定(非売品) |
必ず使用方法をよく読んで正しい使い方をしてください。本来の仕様用途と異なる方法で使用した場合における故障や損害においては一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。
GCコンは製造時期によって使われるパーツが異なるなどコントローラーの質が大きく異なります。初期型や中期型はそもそも使われているスティックの品質が悪くグラグラになりやすいため、この基板を使ってもうまく改善できない可能性があるため非推奨。基本的には後期型・新規型に使用してください。
確実に跳ね戻りがあるから良くないと言われている新規コンのスマブラSPブラックは、他のコントローラーよりもスティックが劣化しにくいらしいです。Snapback moduleが手に入る今、スマブラSPブラックに跳ね戻り対策基板を入れるのが最も長持ちして良いコントローラーになるのではないかと思ってます。
販売
BASE(実装サービス)
参考:
https://sites.google.com/view/kadanosnapback/home
CustomGCC Discord