記事修正中なので一部おかしな部分があるかもしれません
GCコンのLRトリガー
GCコンのLRトリガーは長いストロークの最後にボタンなようなクリックがある。実はLRの入力は長いストロークによる入力具合が0〜100の間で変動するアナログ入力と、最後のクリックによるデジタル入力の2つが使われている。スマブラで例えるとDXではどちらも使われていて、アナログ入力半押しで弱シールドが使用できる。Xではデジタル入力のみ、ForやSPではアナログ入力のみ使用されていて一定の深さまでトリガーを押し込むと押された判定となる。
参考
問題点
このトリガーの問題点はストロークが長いことである。押し込んだり離したりする際にストロークが長い分他のコントローラーよりも時間がかかり、ジャスガなどがしにくいらしい。(自分は2ヶ月前にスマブラ買ったのでまだよくわからない)
これまでの改善方法
詰め物をする
割り箸や紙を詰めてストロークを減らす方法。あまり長いとストロークが減りすぎてForやSPの入力判定に届かなくなる。デジタルトリガーmod
デジタル入力用のボタンをアナログ入力のラインに配線し直す方法。簡単なはんだ付けが必要。ただし、アナログ入力は0〜100の間で変動することなく0か100の値を取るようになり、元のデジタル入力は使えなくなるので、DXやXではLRが使えなくなる。デジタルトリガーmod (Transistor mod)
前述のデジタルトリガーmodにトランジスタを追加してアナログ入力と同時にデジタル入力もしてしまおうという方法。アナログとデジタルどちらも使えるようになりDXやXでもLRが機能するようになるが、DXにおけるLRの半押しをすることはできなくなる。内部のスペースの問題で綺麗に配線する必要があり、少し難しい。
参考
今回作ったもの
今回作ったのはTransistor modを簡単にするだけの基板と詰め物の3Dモデル。LRのデジタル入力に使われる小さな基板から出てる線を長いものに交換する作業なども地味に面倒だったので、元から使われている短い線をそのまま活かして配線できるようにした。
取付方法
※ No-Reset Snapback_Fix との併用をする場合はそちらを先に取り付けた方がスムーズに作業が行えます。
背面シェルをカットする。この加工をしないと配線を踏んでしまう場合があり、断線の原因となり得る。
↓
LRの小さい基板から出ている配線をメインの基板から外す。残ったはんだをはんだ吸い取り線で綺麗に除去する。
今回の基板は取り付ける向きが決まっているのでしっかりと確認する。裏から見て左側は四角いパッドが外側に、右側は四角いパッドが上側にはんだ付けされる。(VIZARD CLUBロゴが左は下側、右は内側を向いていればOK)
スペースの関係上ピンヘッダーや配線などを取り付ける向きが左右で異なるのでしっかりと確認する。逆から取り付けると他パーツとの干渉などの原因となる。
裏から見て左:VIZARD CLUBロゴがない側からピンヘッダーや配線を差し込む。
裏から見て右:VIZARD CLUBロゴがある側からピンヘッダーや配線を差し込む。
つまり左右ではんだ付けをする面が逆だということ。
ピンヘッダーを取り付けた基板をGCコンのメイン基板に取り付ける。穴のサイズの都合上ピンヘッダーがなかなか通らないが、焦らずゆっくり揺らしながら少しずつ入れていく。
はんだ付けをし、余った分をニッパーでカットする。
赤と黒の2本の配線を下側の丸と四角のパッド2つに配線する。赤は丸いパッドに、黒は四角いパッドに配線する。
このとき、コンパクトに配線するために2本の線をねじっておくと後の作業がしやすい。1.で取り外した配線を上側の丸いパッド2つに取り付ける。2本の配線はそれぞれ右と左どちらに配線しても問題ない。
赤と黒の2本の配線をGCコンの基板表側に回して、ポテンショメーターの足2箇所に配線する。3本ある足のうち、右に赤、左に黒を配線する。
振動用のブラケットを戻し、シェルに干渉しないように線を配置する。目安としては画像の位置を通っていると良い。
コントローラー背面シェルからLRトリガーを外す。バネは不要のため取り除き、代わりにアダプターを奥までしっかり差し込む。
押し心地を柔らかくしたい場合はラバーに切れ込みを入れる。自分はいつもこの場所に切れ込みを入れている。切れ込みを入れるとラバーの劣化が早くなるため注意。劣化するとLRを押し込んだ後に戻ってきづらくなる。ちなみに中華の互換ラバーは純正より柔らかいので、こちらを使うのもおすすめ。(製造時期によって誤差はあるかもしれない)
特に干渉する場所はないはずなのでいつも通りの手順で組み直す。このとき、LRトリガーのポテンショメーターをしっかり上まで上げた状態で組み直すこと。
各ゲーム機で正常に動作するかを確認をする。ラバーを柔らかくした状態での押し感がこんな感じ。スマブラSPなどのゲーム内と、Switchの設定のボタンの動作チェックの両方でLRボタンが使用できていれば正常に取り付けができており、アナログとデジタルのどちらもが入力できている。
— めらるば (@larvesta10) 2021年11月21日
注意点など
- 鉛入りはんだと鉛フリーはんだを混ぜるとはんだに亀裂が入り、後に実装不良やショートの原因となる場合があります。専門的な知識を持った方や基板メーカーさんなどでははんだごてのコテ先は必ず鉛入り用と鉛フリー用で分けることとされています。なお、GCコンは製造時期によって鉛入りはんだと鉛フリーはんだそれぞれが使用されています。私が実際に確認した限りでは以下のようになります。
鉛入りはんだ | 鉛フリーはんだ |
---|---|
初期型 | スマブラブラック(For) |
中期型 | スマブラホワイト(For) |
後期型 | スマブラブラック(SP) |
- | 白コン(X) |
- | クラブニンテンドー限定(非売品) |
必ず使用方法をよく読んで正しい使い方をしてください。本来の仕様用途と異なる方法で使用した場合における故障や損害においては一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。
取付方法の流れは自分が普段行なっているやり方なので、もっと効率の良い方法があれば順番を変えても大丈夫です。配線は穴に通さず表面にはんだ付けするだけでも問題ありません。
自分は柔らかくするためにカットするラバーは念のため互換品を使っています。
稀に下部にできたバリが引っかかることがあるので取り付け前に落とすことを推奨します。ニッパーで挟むと簡単に落とすことができます。
↓
新規型のスマブラSPブラック等のLRトリガーは僅かに穴が狭いことがあり、アダプターが奥まで入らないことがあります。(現在は仕様変更しているため必要ありません)
これは段差に残ってしまった樹脂が原因となるので、赤のラインを引いた部分を爪や先の尖ったもので削ってみてください。それでも改善しない場合は替えのものをお送りしますのでお気軽にご連絡ください。
販売
BASE(実装サービス)
参考:
CustomGCC Discord
Imgur post : Analog Press on Digital Trigger for GCC - (NOW UPDATED WITH TRANSISTOR MOD)