【剣盾乱数調整】野生シンボル乱数調整のやり方【色証乱数】

f:id:larvesta10:20211213210428j:plain 最近PokémonRNG海外鯖で今まで不可能だと思われていた剣盾のOverworld RNG(野生乱数)がCFW使用前提で開拓されましたね。
それから暫くして皆がBDSPのバグやらで盛り上がっている中、CFWなしで剣盾のレイド乱数をできるようにする方法を発見してくれたpattirudon氏が、今度はCFWなしで野生乱数をできるようにする方法を発見してくれました。
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この方法を用いることで、固定シンボルや野生シンボル、野生ランダムの色違いや証を狙うことができます。
今回は最新のツールを使用した剣盾野生乱数の手順を書いていきます。

乱数調整を始める前に

前提知識

事前に知っておくべき知識です。わからない場合は事前にGoogleTwitterなどで検索するなどして調べておいてください。

  • 個体値を完全に特定する方法
  • チートモード(ランクマバグ)の入り方
  • キャンプバックアップ
  • Switchのキー割り当ての変更

必要なもの

  • PC
  • NX RNG Tool
    • ぼんじり氏制作のseed検索ツール。開始state検索、現在消費数検索、TSV特定に使用。
  • 個体値カリキュレーター

あったら便利

実践

はじめに

ボタンの割り当ての変更

Switchの設定->コントローラーとセンサー->ボタンの割り当てを変えるからボタンの割り当てを変更することができる。ポケモンのモーションを確認するためのLスティック,Rスティックのボタンは押しにくい上に耐久性が高くないので事前に割り当てを変更することを推奨する。
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モーションがわかりやすいポケモンを用意する

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  • つよさをみる画面でLRスティックの押し込みをすると物理技および特殊技のモーションをランダムにするポケモンがいる。このモーションを確認してseedを求めるため、わかりやすいポケモンを1匹用意する。
  • メタモンギルガルドなど、モーションが1つしかないポケモンは使用することができない。
  • ツールのデフォルトになっているモグリュー推奨。モーションが分かりやすく、比較的速い。
  • 捕獲時にレベルが上がるのが面倒な人は、ひんしにするかLv100まであげておくと良い。もしくはボックスに入れたままでもseedの特定は可能。

ストーリーをクリアする

どうやら埋まってるディグダや3鳥が悪さするらしい。

簡単にツールの設定を紹介

  • ゲームのデータごとにプロファイルを設定することができる

    • 名前, バージョン, TSV, おまもりの有無を記録することができる
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  • 任意のタイミングで自動で計算をさせることができる。

    • 手動
      計算を押したタイミング
    • 自動
      検索候補数を1に絞れるタイミング
    • 任意回数
      指定した回数のモーションを入力したタイミング
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  • メインフォームや検索範囲に計算結果を自動で反映させることができる

    • メインフォームに反映
      メインフォームのstateに開始stateを反映する
    • 自動更新
      剣盾seed計算(野生)検索範囲に0〜残り消費数を反映する
    • クリア
      剣盾seed計算(野生)の内容を全てクリアする
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  • 自動でモーションを読み取ることができる(要キャプチャーボード)

    • キャプチャ枠を表示で枠を表示し、モグリューに枠を合わせた後、キャプチャ開始で自動読み取りが開始され、キャプチャ停止で自動読み取りが停止する
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TSV特定

野生シンボルの色違い厳選をする

目的の野生シンボルがフィールド上に発生しないところに立ちセーブをする。ギリギリのところに立つ必要はないが近い方が楽。ただし、近過ぎてシンボルが発生していなくても個体は変わらないなんてことがないように、しっかりと個体が変わることを確認してから厳選を始めること。

  • 個体が変わる場合は、シンボルが現れたときに砂煙や水しぶきが上がる。それらのエフェクトがない場合は個体が変わっていないため、もう少し離れる必要がある。
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  • このとき、天候が晴れ以外だとseedが余計に進み、後に面倒なことになる可能性があるのため、晴れで厳選することを推奨する。

  • やり方がわかる人はリポップループでの色違い厳選でも可。ただし、自動化を使う場合は色違いが出てから放置によって消費が進んでしまわないように注意すること。

色違いが出たら

※色違いが出てからTSVを特定できるまで、絶対にリセットをしないこと

色違いが出たら出来る限り早く捕獲をして、メニュー画面を開く。メニューを開いている間はフィールドの消費が止まるので、焦る必要はない。
NX RNG Tool -> ツール -> 『剣盾TSV計算』を開き、seed計算の枠にポケモンのモーションを物理(0)と特殊(1)に分けて入力をしていき、seedを特定する。

seedの求め方

  1. つよさをみる画面を開く。
  2. Lスティック及びRスティックを押し込み、ポケモンのモーションを確認する。
  3. seed計算の枠に0と1を128回入力する。
  4. 計算を押してstate1を求める。

stateが求まったら、捕獲した色違いポケモンの性格、個体値、ひかるおまもりの有無をツールに入力する。
個体値カリキュレーター

検索を押してTSVを検索する。
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  • このとき、複数のTSVが出た場合は全てのTSVを使って色違いになるであろう個体を入手し、実際に色違いが出たときのTSVが正しいものになる。
  • TSVが出なかった場合は、色違いが出てからメニューを開くまでに時間がかかってしまっていた可能性があるので、検索範囲を広く取ると結果が出るかもしれない。

事前準備

準備① 立ち位置決め

目的の個体を決めて、そのシンボルがフィールド上に発生しないギリギリまで近づいてセーブをする。
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  • このとき、シンボルが発生する距離よりもシンボルが完全に消える距離の方が長いので注意。
  • 周りに発生しているシンボルをこの時点で消しておくことで、余計な消費が発生せずにより安定するとのこと。固定シンボルは戦闘から逃げるだけで消すことが可能。
  • 目的のシンボルよりも先に別のポケモンのシンボルが発生するとそのポケモンが光ってしまうので、同時に2匹発生するような場合は必ず消しておく。

準備② 消費数調査

立ち位置を決めたら、最速で目的のシンボルを発生させたときの消費数を調査する。

  1. 開始stateを求める。
  2. 目的のシンボル方向にスティックを倒しながらメニューを閉じる。
  3. 発生したシンボルを捕獲して実数値を確認し、ズレの値をメモする。
  4. 1.からの手順を合計5回くらい繰り返す。

開始stateの求め方

  1. ツールの剣盾seed計算を開く。
  2. ゲームのつよさをみる画面を開く。
  3. Lスティック及びRスティックを押し込み、ポケモンのモーションを確認する。
  4. seed計算の枠に0と1を128回入力する
  5. 計算を押して開始stateを求める。

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  • 狙う証が天候証の場合は、目的の天候に合わせて調査を行うこと。
  • このとき求めた値は、ツールのオフセットに入力することで、エンカウントまでに発生する消費数を無視して残り消費数の計算を行うことができる。

実際の調整

開始stateを求める

開始stateの求め方

  1. ツールの剣盾seed計算を開く。
  2. ゲームのつよさをみる画面を開く。
  3. Lスティック及びRスティックを押し込み、ポケモンのモーションを確認する。
  4. seed計算の枠に0と1を128回入力する
  5. 計算を押して開始stateを求める。

目標個体を検索する

  1. 検索条件に欲しい個体の条件を入力する。
  2. 検索範囲を設定する。
  3. 計算を押すと検索条件に合う個体が表示される。

出てきた中から好きな個体の[F]を、剣盾seed計算(野生)目標個体消費数検索範囲の上限に入力する。
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消費方法

主に使う消費方法は以下の通り。中でも、1,2,4,5を組み合わせて目標個体まで消費する場合が多い。

行動 消費数
1 日付変更(ペナルティ回避状態) 約0〜13,000F/回数
2 雷雨で放置 約200F/秒
3 雨で放置 約100F/秒
4 ポケモンのモーション(手持ち画面) 1F/押した回数
5 ポケモンのモーション(つよさをみる画面) 1F/動いた回数
  1. 日付変更(ペナルティ回避状態)
    • ボックスにいるポケモンの数によって消費数が変動するようなので、事前に1回あたりどれくらいの消費数になるか調べておく必要がある。
      1匹あたり約15消費くらいっぽい。
  2. 雷雨で放置
    • フィールドが雷雨の状態で放置するだけ。天候を変化させるだけなら日付変更ペナルティを回避する必要はない。
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  3. 雨で放置
    • フィールドが雨の状態で放置するだけ。天候を変化させるだけなら日付変更ペナルティを回避する必要はない。
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  4. ポケモンのモーション(手持ち画面)
    • 手持ち画面でLスティック及びRスティックを押し込む。ポケモンが動き終わる前に次のボタン操作をしても消費される。押せば押すだけ消費される。
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  5. ポケモンのモーション(つよさをみる画面)
    • つよさをみる画面でLRスティックを押し込む。ポケモンが動いた回数だけ消費される。4.と併せて最後の微調整用に。※リボンの画面である必要はない
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目標に向けて消費をしていく

  1. 消費を行う。

    • 目標個体を通り過ぎることがないように、常にいくらか余裕を持たせて消費すること。
  2. 現在stateを求める。

  3. 検索範囲の更新を押して検索範囲を更新する。

    • 検索範囲は狭めれば狭めるほど、少ないモーション数で現在stateが出るが、狭めすぎて万が一範囲外の消費数だった場合には誤った現在stateがツールに反映されてしまう。そのため、常に検索範囲の更新によって反映される『0〜残り消費数』を検索範囲とすることを勧める。
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  4. 1.に戻って次の消費を行う。

    • ①日付変更、②雷雨で放置、③ポケモンのモーション(手持ち画面)の順で消費をしていく。
    • 雷雨や雨で消費した場合は、晴れや他の天候に忘れずに戻すこと。戻したあとの初回のフィールドの読み込み時に数Fの消費が発生するようなので、②雷雨で放置 での消費が終わったらすぐに天候を戻し、1度メニューを閉じてフィールドを読み込ませておくと良い。
      また、日付変更での消費を行い、チートモードになっている状態で天候を変更する場合は必ず日付を戻して天候を変えること。進めると意図しない日付変更による消費が入ってしまう。

現在stateの求め方
1. つよさをみる画面を開く。
2. Lスティック及びRスティックを押し込み、ポケモンのモーションを確認する。
3. seed計算の枠に0と1を入力する。
4. 検索候補数が1になったら計算を押してstateを求める。

最後に、ポケモンのモーション(つよさをみる画面)を使って目標までの消費数を消費する。事前にオフセットを設定しているはずなので、0までしっかり消費しきって良い。このとき、リストの2行目にモーション(0/1)が表示されているので、実際のモーションと照らし合わせながら消費すると良い。
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最速でシンボルを発生させる

目的のシンボル方向にスティックを倒しながらメニューを閉じる。

シンボルが発生すると同時に個体が決まるので、以上で乱数調整の行程は終了。
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万が一捕獲できなかったときのためにエンカウントまでにキャンプバックアップを取っておくといいかもしれない。

目標の個体が引けなかった場合はズレをメモしておく。場合によってはオフセットの値を変えても良い。

おわりに

今まで運ゲーだった色証なんかも簡単に手に入れることができるようになりました。
最初に方法を確立してくれた海外勢、CFWなしでやる方法を見つけてくれたpattirudon氏、ツールを制作してくれたぼんじりさん、ありがとうございます。
これまで厳選で色証を入手してきた人たちの中には乱数産であることを嫌う人もいるかもしれないので、交換などをする場合には、トラブル予防として乱数産であることを明記するといいと思います。
それでは色証乱数楽しんでください:)

最後にみんなへお願い

現在、固定シンボルの中で『性別固定』や『特性固定』などの特別な方法で個体が生成されているポケモンを調査中です。ツールを完成させるために最終的には全ての固定シンボルを調べる必要がありますので、ご協力いただけると助かります。詳しくは乱数鯖#gen8のピン留めをご確認ください。
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  1. ゲームなどで使われる擬似乱数は、乱数生成のために状態と呼ばれる数値を保持・更新しており、これを英語ではstateと言います。本来seedは最初のstateを持たせるために使うものです。