ポケモン四世代ロムの海賊版について
海外版ポケモン四世代の海賊版について考察したので備忘録として残しておきます。
【2021/08/21追記】怪しく正規品!って書いてある出品以外全部海賊版です。
今回、メルカリにて海賊版と思われる英語版のプラチナを発見したのがきっかけになります。パッケージまで綺麗に作られていたため、出品者の方も海賊版だと気づいていないようでした。ぱっと見はどう見ても正規品に見えたのですが、いくつかの不審な点があり海賊版であるだろうという結論に至りました。ここではその判断材料を紹介しようと思います。
とんでもないもん見つけてしまった
— めらるば (@larvesta10) 2019年9月27日
大抵の人はわからないと思うけどこれ海賊版じゃない? pic.twitter.com/8F7ajVQL2t
前提として、今回メルカリで見つけたのはカナダ版プラチナの海賊版でした。カナダ版があるという認識がそもそもあまりないので見分けるのが難しいですね。
カナダ版はカートリッジ自体はUSAの表記がありますが、パッケージや取扱説明書には英語とフランス語の二つの言語が書いてあるようです。
まずはパッケージのオモテ面から見ていきましょう。
1.キラ加工の違い
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
ぱっと見ではわからないかもしれませんが、よく見てみるとキラ加工が明らかに違います。正規版はキラ加工ひとつひとつが角ばっていますが、海賊版は淡い光のような丸い加工になっています。
また、右上のギラティナの翼(?)や一番手前のトゲ(?)、放射状に出ている黒い影に海賊版だけキラ加工が被さっていることがわかります。
ただし例外として透明なパッケージのイギリス版においてはキラ加工がどちらかというと海賊版に似た丸い加工になっていました。このような例外があるので、キラ加工だけでは断定することはできないですね。
どのイギリス版を見ても同じだったのでこれが正規品だと思います。
2.ESRBレーティングマークの違い
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
推奨年齢を表すマークですね。日本版ではCEROなんかが使われていますが北米版ではこのESRBが使われています。
明らかにEの形が違いますね。これについては詳しくは知らないので確実なことは言えませんが、自分はここに違和感を覚えたら警戒するようにしています。
余談ですが、三世代ロムの海賊版のラベルもこのマークを判断材料にできると思います。
続いて、パッケージ内部です。
3.GBAカートリッジ用のスロットの有無
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
ご存知の通り正規版のパッケージにはGBAカートリッジ用のスロットが付いています。しかし、海賊版にはそれがないものもあるようです。
追記:正規のものにもGBAスロットがないものがあるようです。Twitterにて教えていただきました。これもたしかにカナダ版であり、ケース以外は正規に見えるので作られた時期などが違うのかもしれません。
さて、最も気になるであろうカートリッジ本体についてです。
4.カートリッジ本体
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
この海賊版においての見分けるポイントは3点です。なぜ "この海賊版" という言い方をしたかというと海賊版にもたくさん種類があり、全ての海賊版に対してこれから紹介するポイントが有効とは限らないからです。
1つ目は、前述したESRBレーティングマークです。モノによっては本物そっくりの場合もあるので注意してください。
2つ目は、ラベルのNintendoロゴです。海賊版は枠内が透過されていないのがわかります。これもモノによっては透過されている海賊版もあるので注意が必要です。
3つ目は、シェルの作りです。地味ですがこれが一番大事なポイントになります。
具体的には、①ラベル下にカートリッジをDSのスロットに刺す方向を示す三角形(▼←こんなの)、②ウラ面のNintendoの文字とその下のNTR-031. PAT. PEND.の2点を見ることになります。正規品はこれらが彫られているというよりは表面がザラザラかツルツルかの差で書かれているような感じなのですが、海賊版は明らかに正規品よりも彫りが深くなっているものが多く、フチの光の反射具合で一目でわかります。
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
お手元に日本版でも構わないのでDSのカートリッジを1つ用意していただけるとすごくわかりやすいと思います。正規版だと上の画像の2枚目のように三角形のフチが光ることはありません。
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
ウラ面です。1枚目は手元にあった日本のプラチナを撮影したものなので印字が違いますがご了承ください。
ウラ面のNintendoロゴやその下の文字列はオモテ面の三角形に比べて、正規版でも多少フチが光ってしまうので見分けにくいです。しかし、海賊版は明らかに彫りが深かったり、黒文字の印字の位置が異なっていたりするのでそのあたりで見分けましょう。下の画像で海賊版の彫りの深さがわかると思います。彫りの深さ以前の問題ですが、フォントが違う場合もありますね。
5.質感
以前今回の海賊版と同じものを買ってしまったフォロワーさんにお願いして比較画像を撮っていただきました。この記事を読んだ方ならどっちが海賊版かわかると思います。写真では伝えづらいですがパッケージや説明書の質感が明らかに安っぽいらしいです。写真で見ても若干の色の濃さの違いがわかりますね。
ついでに言っておくと海賊版は下の画像のようなケースに入れて売られていることが多いので、海賊版を掴みたく無いならしっかりとしたパッケージ無しのものは買わないほうがいいと思います。
さいごに
いかがでしたか?海賊版の見分けが難しいとされるDSのカートリッジについての考察でした。正直なところここまで考察をした今でも100%見分けられる自信はないです。海外版は非常に海賊版が多いですから、海賊版を掴みたくない人はパッケージが無いものは買わない前提で、パッケージがあっても油断しないことが大切だと思います。また、海賊版はUSAやEURのものが多いと思うのでFRAやITAなど英語以外のものを狙うのも手かなと思います。
この記事は完璧ではないのであくまで参考までにお願いします。もし間違いや有用な情報があった場合はTwitter(@Larvesta10 )にて教えてくれると嬉しいです☺️
ついでに載せる機会のなかったパッケージのウラ面も一応載せておきます。
1枚目:正規版 2枚目:海賊版
おまけ
HGSSやBWなどのような黒いシェルのカートリッジは表から光当てると裏から基盤透けて見えます。